日本における夏の風物詩のひとつに、金魚が挙げられるかと思います。フナを改良し、観賞用として誕生した金魚には、突然変異や品種改良により多くの種類が存在します。全ての種類を紹介すると莫大な数になってしまうので、こちらでは代表的な4つの型をご紹介します。
和金型
金魚の祖先ともいわれる型であり、もっともフナに近い体型をしています。夏祭りでみかける金魚すくいに使用されている金魚も、和金型であることが多いです。動きが俊敏で生命力もある品種なので、初心者向けの金魚といえます。大切に育てると10年以上長生きすることもあります。和金は動きが速いので、小さなメダカや熱帯魚と同じ水槽に入れると、小さい魚が食べられてしまう可能性があります。単独で飼育することをおすすめします。
朱文金やコメット、地金などが和金型の仲間です。
琉金(リュウキン)型
和金型とは異なり、体高がある丸い体型をしているのが琉金型です。琉球を通じて中国から持ち込まれたとされているため、「琉」の字がつけられています。長い尾びれを優雅に揺らして泳ぐのが特徴的で、観賞用として多くの方に好まれています。琉金型は動きがゆっくりなので、俊敏な動きのメダカなら同じ水槽で飼育しても食べられる可能性は低いです。
金魚の代表格ともいえる出目金や、キャリコ琉金、土佐錦などが仲間として挙げられます。
オランダ型
琉金の突然変異によって生まれた品種で、頭に大きなコブがあるのが特徴です。肉瘤が大きいので、オランダ型のもつ迫力に驚く方も少なくありません。琉金型同様、長く伸びた尾びれが魅力的です。オランダと名がつけられていますが、ヨーロッパにあるオランダとは関係ありません。中国から長崎にもたらされ、全国に広まったためという説と、江戸時代変わったものには「オランダ物」として珍しがったという説の2つの通説があります。
オランダシシガシラのほかに、青文魚、茶金、蝶尾、丹頂などがオランダ型です。
らんちゅう型
日本で品種改良によって誕生しました。背びれがなく、頭部の肉瘤が発達しているのが特徴です。体型は丸く、尾びれも短い種類が多いです。らんちゅうは「金魚の王様」ともいわれており、品評会でも高い評価を得ることが多いのですが、特別な個体でなければ一般の方でも購入でき、家庭で鑑賞を楽しむことができます。
江戸錦、桜錦、秋錦、ナンキン、花房、頂天眼など、個性的な姿をした個体が多いです。
異なる種類の金魚を同じ水槽に入れて飼育すると、特徴の違いによって餌が均等に行き渡らないことも考えられるので、できるだけ同じ種類の金魚を飼育することをおすすめします。
アクアリウムやハ虫類、昆虫の飼育セットをお求めなら、当店の通販をご活用ください。様々なアイテムが付属されているお得な飼育セットも販売しており、すぐに飼い始めることができます。飼育セットだけでなく餌や小物も販売していますので、きっと欲しい商品が見つかると思います。商品に関する質問などは、電話やメールでお気軽にお問い合わせください。